全体会:今大会の趣旨説明

鹿沼市立石川小学校教頭「越田幸洋」氏の今大会の趣旨説明

今年4月1日、ついに社会教育行政を離れて学校教育に復帰した越田です。よろしくお願いします。

今まで様々なかたちが見えない中で学社融合を論じてきたことが多かったが、そうした中で全国の中でも確実に学社融合の事例が挙がってきている。それらを持ちよって、学社融合というものをある程度の概念化できればいいかなと思っている。その概念化は2つ方法としてあって(7/8の分科会となるが)、一つは学校施設を有効に生かしながら学社融合を進めていくという方法、もう一つは授業という場を学社融合の場として考えていく方法、この2つについて集約を図っていきたいと思っている。(あともう一つ初心者のためのものも用意する)。この2つについては実践を踏まえながら議論を詰めていきたい。参加した方々の間で議論としていたたければと。そのための踏み台となる鹿沼からの提案をまず(7/7の分科会で)示そうと思っている。(以下7/7分科会5つの紹介)

@総合的な学習と学社融合−実際に総合的な学習を融合してきたかたちの実践を行なっている。そうした事例を、今後どのように総合的な学習の時間を展開できるのかについてのヒント・おみあげとして持ち帰っていただきたい。(現時点では試行段階であり理論化は困難で、様々な事例を試す段階である)。

A石川小学校に見る学社融合−今日午前中見学会をしましたが、あれは「石川方式」という学社融合のやり方で、地域の方・専門の講師の方・学校の先生3者一体となって授業を作り出す。100人以上の見学者に囲まれながら45分間子どもたちはバイオリンにひきつけられた。それ以外も実践も紹介。石川小は、日本の中で最初に学社融合の実践を手がけた学校と位置付けられている−これから始めようとする方にも参考になる。

B学社融合ですすめる国際理解教育−分野限定ではあるが、その意味だけなく、ノウハウ−先生方と住民の協働化のかたち−があり、それがわかりやすい。またこの国際理解教育はメンバーの手で市内全体に広がっていくが、そこにもう一つのノウハウ−自分たちの力でどう広げていくか−がある(行政主導ではない)。

C教師とボランティアが協働する図書館教育−教師とボランティアの協働化によって子どもの読書量が3倍に−その秘密が明かされる。この図書館教育の協働化は市全体に広がっている。10年以上前の「融合」など無い時代にはじまり、それが基盤となって鹿沼の様々な活動が展開された−融合の入り口としていいのでは。

D板荷コミュニティカレッジの取り組み−社会教育の側からどのようにして学社融合にアクセスしていく際の大きな手がかりになるのではないか。「板荷ふるさとオペレッタ2000はこうしてつくられた」というビデオ−大変な感動−学校の先生方から総合的な学習のモデルと評価を得ている。

7/7の事例をこなして、7/7のまとめに入っていきたいと考えている。

フォーラムTOPへ    戻る