「根曲がり間伐材でアルプホルンづくり」



ファシリ


上越市・戸野目小学校とNPO法人木と遊ぶ研究所「テーマ:根曲がり間伐材のアルプホルン作り」

 皆さんこんにちは。私達は戸野目小学校アルプホルンを創る会といいます。アルプホルンはですね、
ヨーロッパ地方の羊飼いが羊を追うときに使う楽器として知られていますけれども、実際の長さは 
3m40cmあります。スイスの山々に木霊するようにいい音が響くかどうかちょっと練習不足もあ
るかもしれませんが、今日は皆さんに楽しんでいただきたいと思います。それでは、早速いきなり1
曲目の曲です。「アルプホルンのごあいさつ」という曲をお届けしたいと思います。指揮の方は戸野
目小学校PTA有志の関原知文さんで、ピアノ伴奏の方は戸野目小学校2年生の新井としやくんにお
願いしたいと思います。それではよろしくお願いします。                   
〜演奏〜拍手〜
戸野目アルプホルン

 はい、皆さんどうだったでしょうか。予想していたような音が皆さんの耳元に届いたでしょうか。
〜拍手〜  ありがとうございます。
 私達の名前は戸野目小学校アルプホルンを創る会。実際に演奏する会ではなくて、なぜ創る会になっ
たかといいますとですね、最初私達のメンバーの中では、誰一人実物を見たことがなければ、音を出
したこともなかったのですね。実際に果たしてやれるものかどうかよくわからないので、まず地域学
校の子供達と作るところから一生懸命やってみようということで、作る会という名前からスタートし
ました。                                         
それではですね、なぜ戸野目小学校にアルプホルンがやってきたのか子供達からちょっと話をしても
らいたいと思います。                                   
 これから私達のホルンが出来るまでを説明をします。頚城の雪深い山の中からホルン作りに使う木
をもらってきました。どの木も雪の重みでまがっています。根曲がり杉といいます。その中で、いら
ない木を切って戸野目まで運んできました。4年生の奥田さんのおじさんが二つに割ってくれました。
そしてみんなで作りました。58時間かかりました。作っているときに出た削りかすを敷き詰めてアッ
プロードを作りました。これから、たくさんのことを学びました。               
〜拍手〜
戸野目アルプホルン2

 はい、子供達のほうからですね、どうやって戸野目小学校にアルプホルンが来たかということを簡
単に説明してもらいました。アルプホルンの簡単な作り方なんですけれども、根曲がり杉、雪深いで
すので木が根元の方から大きく曲がります。それを何本かこうやって切り出してきまして、まず中を
くり抜ききます。くり抜くときは、これは三分割にしてくり抜いたんですけれども、中をそのまま一
本縦割りにするというやり方もあります。今回は主に三分割にしたものがほとんどです。中をきれい
にくりぬいてラッパのふたをつけ、口をつけ、色を各自がそれぞれ塗って仕上げました。これ音を出
すのは、普通は音階が3つあるんですが、全部3つ出るまでに半年から1年くらい、きれいに出せる
ようになるにはそれくらいかかるといわれています。今回、私達は5月の末に木を切り出して10月
の末の文化祭に何とか間に合わそうということでしたので、時間がなく本当に苦労して途中で木が乾
いてしまって、大きく変形してしまったものをわざわざまた池の中につけてやわらかくして曲がりを
直したりですとか、いろんな苦労がありました。そういう中で今回こういう風に14本が完成をして
今日は、そのうちの何本かを持ってきました。それでは続いて2曲目を聞いていただきたいと思いま
す。2曲目は「高い山の木霊」です。指揮の方は先ほどと同じ関原さんとピアノは新井としやくんに
お願いします。                                      
〜演奏〜拍手〜
ありがとうございました。私達アルプホルンを題材にそして去年の5月から活動をしてきたんですが、
私達は一応その中に3つのテーマを持ちました。一つはですね、できるだけ親子と先生とそしてまた
地域の方々およびNPOの方々とですね、楽しく自主的に一つの活動をしていきたい。そこを一つの
テーマにしております。それで子供達にチャレンジする心を親も作ったことがない、子供も作ったこ
とがないというところからですね、一緒になって頑張ってやると最終的に結果がどこに結びつくかわ
からないけれどもということで、チャレンジする心というものを一つのテーマにしました。    
 あと二つ目として、地域と学校とが触れ合う場所、触れ合う時間機会を作っていきたい。このこと
が、二つ目のテーマです。                                 
 三つ目なんですが、やはり雪深い上越でございますが、地場産材を端末材という木材がなかなか生
きた形で消費者に提供されることがない。やはり循環型の社会の中で一つの提案をこれは本当に身近
なところからいただいてきたものでございます。それで何か作ったということで発表の形が出来たら
ということで、すごく喜んでおります。                           
 この3つをテーマをかかげながら本当に地道にやらしていただきました。おかげさまでいろいろな
ところで上越からちっちゃい出来事ではございますけども、取材等また教育雑誌等も取材に来られて
ほんの小さなこと、みんなで始めた小さなことが全国へ発信させていただいております。     
ぜひ、今日の機会のなかでまた触ったり吹いてみたりしてください、喜んで私達応援させていただき
ます。                                          
どうも今日はどうもありがとうございました。