「保護者や地域と共に授業を創る」



ファシリ



     <小千谷・小千谷小学校「保護者や地域と共に授業を創る」>          

 こんにちは。新潟県、小千谷市立小千谷小学校から参りました、樋口健一と申します。よろし
くお願いします。資料のほうは、ただ一つ、更紙に印刷をしているものです。ほかは皆さんきれ
いな紙なんですが、お金がなくて更紙で申しわけありません。えーとですね、やっていることは
たくさんあるのですが、時間は5分以内ということですので、簡単に何をしているかということ
をお話させていただいて、あと、ビデオをご覧いただきたいというふうに思っております。  

 当校は地域に開かれた学校ということで、学校発信型の取組みをしております。      
3つあります。一つが、学習参加というふうに私達が名前をつけているものです。学校の多くの
時間を占める授業に保護者の方から入っていただくという取組みです。日常的に入りますので、
何か行事とかいうだけではなくて、普段の授業に学級担任の裁量でおうちの人にご案内を出して
どんどんはいっていただくという取組みをしております。                 
それから2番目に学習参画と呼んでいるんですが、やはり地域にたくさんある教育力、一緒に計
画作りから授業を作ってしまおうという取組です。例えば、土木事務所の方と一緒に総合学習の
授業を作る。それから社会福祉事務所の方と一緒に知恵を出し合いながら、計画を立てて授業を
作るというような取組です。                              
それから今年度から始めましたのが、学校ボランティアです。普通、ボランティアというと特技
のある方を募集するのですが、うちは特技はなくてもいいです。普段、普通の日に学校にかかわ
りたいというふうに思っている人であれば、誰でも参加が可能なシステムを作りたいなあという
ことで作りました。当初は、学校支援ボランティアと言っていた時期もあったのですが、学校の
ためだけでにやるのではなくて、参加する人が楽しくないとつまらないということで支援をとり
ました。学校ボランティアという風にしております。それは、今日はボランティアコーディネー
ターの地域の方も来ていただいていますので、生の話しを聞けるかと思います。ポスターセッシ
ョンの方で待っていますので、ぜひおいでいただきたいと思います。            
じゃあ、ビデオをお願いできますでしょうか。ビデオ、時間がないですので、学校ボランティア
のところだけご覧ください。ポスターセッションでは、もう少し、長いビデオを見せたいと思い
ます。                                        

小千谷小



〜ビデオ放映から〜                                  
 学校ボランティアの取組み、1年生の読み聞かせの授業に訪れたのは父母や地域の人で作る趣
 味のボランティアの人達。                              
―読み聞かせ―                                    
熊谷さんは読み聞かせのほかにも,図書館の本の整理などで、当校を訪れています。     
「この4月に引っ越してきたばかりなんですけれども,地域に慣れるために自分に何かできるこ
とないかなぁと思っているときに,そのときにボランティアという説明を聞きまして,どういこ
とかなと。子どもたちと一緒に何かするというのは,自分の年を忘れるというか,自分のために
もなりますので,ぜひ続けていきたいなぁと」                      
佐藤さんは子供の頃、お父さんが近所の子どもたちを集めて本を読んでくれたことがとてもよい
思い出になっているからと参加しました。                        
―読み聞かせ―                                    
始めは声が小さかったけれど,だんだん声を大きくしていって、このあいだへっこきよめをやっ
たらですよ。そうしたらだんだん興味が沸いてきて、こう近づいてきて、とんでもない近くまで
近づいてのってくれましたので。最後よかったもんですから。               
―読み聞かせ―                                    
学校ボランティアは登録制で、現在23人。ボランティアの種類は図書館の整理、休み時間の児
童の話し相手など多岐にわたり、特技がなくても大歓迎というのが特徴です。学校がきてほしい
とき、ボランティアが活動したいとき、ボランティアコーディネーターが間に入って連絡をとり
ます。                                        
「もちろん、学校は子どものためになるわけですけれども、子どもはやっぱり地域の宝ですし、
いろんな形で大人達は学校だけでなく関わっていくという部分ですので、学校という舞台で地域
の方も入っていただいて,さらには,地域の人も、学校が地域の教育施設、学びのセンター的な
役割になってくれるといいんじゃないかなぁとこれからも学校の機能としてそういう部分が必要
になってくるじゃないかと思います。」                         
 小千谷小学校の取組みがこんなにも積極的な理由は特殊学級の子どもたちにありました。特殊
学級では先生一人では運営が大変で、父母に参加してもらう機会が多くて、その様子を見た先生
達が、学習参加に取組み始めました。たいていの学校では、特殊学級はなぜか校舎の一番奥にあ
ります。小千谷小学校では、校舎の真中にあり、小千谷小学校の子どもっちが頻繁に出入りして
います。小千谷の地域のボランティアの人達が自然に訪れ,小千谷小学校の開かれた学校作り、
それは子どもっち、先生、そして保護者が自然に溶けこめる特殊学級に原点がありました。  
〜ビデオ終了〜                                    
ボランティアもそうなんですが、コーディネーターも地域の方から公募をしました。それでなら
れた方です。                                     
詳しくはポスターセッションでお話したいと思います。ありがとうございました。      


小千谷小