「人と人は「ふれ愛」から、学校と地域は「ふれあいルーム」から」



ファシリ


 <大阪・貝塚市北小 「人と人は『ふれ愛』から、学校と地域は『ふれあいルーム』から」>   

はい、大阪から来ました。朝、6:04分に直江津につきまして、そしてお隣の高田の方に寺町という
のがあるというので、そこに朝行っていました。非常によかったです。              
「ふれあいルーム便り」というちらしを2枚入れさせていただいております。           

これは「ふれあいルーム」から年4回発行しているものなんですけども、どんなことをやっているの
かといったことをちょっと見ていただきたいなぁと思います。   和泉さんからも「貝塚ってどこにあ
るの?」と聞かれました。 大阪の地図を身体でいうと、 ちょうどお腹あたりのところ、 ここに関空が
飛行機がとんでいます。このちょっと腹のわき腹の所が貝塚です。その貝塚に今年で129回目の卒業
生を出す古い北小学校があります。そして先ほど、お話しましたけれども高田の寺町と同じ浄土真宗の
お寺の町として古くから、およそ1200年ほど前から脈脈と人が住んで生活をした寺内町に北小学校
という古い小学校があります。そこは今皆さんがお話していたと同じように、いろんなことをやってい
ます。                                           
貝塚でも大阪でも皆さんと同じようなことがいま、起こっています。その一つがその北小学校の中に一
つのお部屋をいただいて「ふれあいルーム」というのを、2年前から始めています。そこでは17団体
がそれぞれの活動をしております。活動していますと学校の方からこういうことを教えてほしいなぁと
か、こういうことを一緒にやってほしいなぁとか。要望がでてきました。 もちろん「いいよ。やりま
しょう!」と。そうしたら、今年になると授業にほとんどの団体が入っています。今日、ビデオしよう
かなぁと思っていたら、5分のという時間なので後のポスターセッションのお楽しみにします。   

貝塚北小


 ここにマザーグースという記事が入っています。これは毎日お昼休みに本の読み聞かせをしていただ
いております。それが今年どうなったかというたら、玄関、北小の玄関に図書コーナーが出来ました。
学校の玄関に図書館ですよ。別に図書室があるのですけれども、図書室もきれいになりました。それは
マザーグースさんがみんなでいい本を集めて、そしてきれいにしてもっとみんなに知ってほしいなぁと
そうしたら、一番ちかいところはどこ? 玄関じゃない。そこに本を立てました。子供達はじかにそこ
に座って本を読んでいます。                                 

 さらにその裏をみていただければ、踊りの記事があります。これは古い町ですから、古い踊りがあり
ます。実は一つの学校から、一つのこういう活動から何がおこってきたかといえば、恐らく来年どえら
いことが起こります。町を動かします。この踊りを子供達が一生懸命覚えて2年たちますので、今では
いろんなところで子供たちが踊っています。ご存知だと思うんですけれども、泉州のけんか祭り、岸和
田のだんじり祭りが有名です。男の祭りです。もう気が非常に荒いまつりです。その祭りの初日に大通
りを締め出して子供と女性が恐らく来年踊りますよ。単なる学校に、岸さんのいうように、基地ができ
ました。そこで、自分達のやりたいことをやっていると周りからこんなことを一緒にしませんか。こん
なことを一緒にしましょうという人が出てきました。そうやっているうちに、町の中にそれを持ち出す
そういう思いがおこっています。さらにこんな事が、貝塚には西校、東校、北校、南校があります。今
それぞれにふれあいルームができつつあります。名前は違いますけれども。            

 今年の動きですが、「ふれあいルーム」の活動は北小学校の中だけじゃなく老人会があるじゃない。
保育所があるじゃない。 中学校があるじゃない。そしたらなんで北小学校? よそへいけばいいじゃ
ない。中学校でもいいじゃない。そういうふうにして、今、出前に行っています。それはその活動をし
ている人だけじゃなく、保護者の方、先生も一緒に行きます。こんなことが大阪の貝塚というところで
起こっています。また、もう一つ違った記事ですけれども、手芸クラブの記事です。クラブの参加も各
地で行なわれていると思いますけれども、この手芸クラブは商品をどんどん開発し、新商品を生み出し
ます。団子三兄弟という歌が流行れば、団子三兄弟というグッズを作ります。そうしたら、グッズには
鈴がついているんですけれども、しゃんしゃんしゃんと聞こえたら、それはどこの学校の子?北小の子
だとすぐわかります。全員がそのグッズを身につけています。ランドセルにつけたりしています。それ
が単なるグッズなのかといえば、違います。去年ですね、修学旅行で広島に行きました。いつもは折り
鶴を折って広島に子供たちが持っていくのですけれども、去年はこのグッズを自分達で作って広島の人
達に渡しました。                                      

貝塚北小


 お伝えしたいのは、資源は私達の周りにいっぱいあるということです。学校の中にもいっぱいありま
す。地域にもいっぱいあります。そしてそれをどう使うのか? お金がかかるのと違う? いや、お金
はかかりません。しようという人が集まれば安くできるということです。お金をかけることが必要じゃ
なくて、やることが必要なんです。そこで楽しもう。自分達がやっていく中で、自分が楽しもう。そし
て、それが良ければ、使ってもらっていいよ。一緒にやれば、一緒にやりましょう。そういう形でやっ
ています。                                         
 秋津もそうですけれども、必ずおじいちゃんおばあちゃんの有名人があらわれます。あのおじいちゃ
んは、これができる。こういうことがうまい。いっぱいできるという人が現れます。そしてそういう人
が、今まで足が痛くて歩けないという人が歩けるようにもなリました。また子供たちが必ず一つのこと
を教わったら、やるべきことがあります。それをやってもらった人に握手をして触れさせてもらうとい
う「ふれあい」です。そこには決してお金も何も必要ありません。これは岸さんから教わりましたが、
子供から感謝状をやっていただいた人にお渡します。そんな中でこんなことがありました。3年生でひ
とりの子がおじいちゃんに感謝状を渡した時です。そのおじいちゃんはぼろぼろと涙を流されました。
子供たちはあとで担任の先生に「こんなことって泣くようなこと?僕たち何かしたんかなぁ?」と。そ
の時担任の先生が「人に感動を与える事がそんなに難しくはないね。普通の事をすればいいんやね!」
と言ったとき、その子は「笑ってそうなんや」と言ったことでした。その一つの涙はその子達に「自分
達もこういうこともできるやなぁ!」ということを始めて気づかせたと思います。「ふれあい」と名前
をつけている事の意味は、いろんなことを情報発信し、いろんなことをやる、それだけやない。やっぱ
し、子供がよくできたら、「よくできたね」と言ってふれるのと同じように、おじいちゃんがよくやっ
ていただいたら「おじいちゃんありがとう」と言う。そういうところから何か生まれる。簡単なこと。
お世辞でも何もない。それがひょっとして、町を動かすことになる可能性っていうことが、そこに秘め
ています。そういうことは実はたくさんあります。先ほどの話で「校長先生が良くない」と言っていま
したが、和歌山の木下さんという校長はぼろぼろになっているある学校に赴任されました。その学校は
先生同士間でも問題があり、地域とも。校長はどうしたかというと、地域の人が必要と思っていた公民
館作りに自ら地域に入って「公民館作りを学校の中でやりましょう。」といって地域に出向いて交渉を
かさねつづけました。そして昨年、学校の中にランチルーム「みらい館」を作りました。これは学校の
ランチルーム施設ですけれども、地域の人のために解放して大きな成果を上げる事が出来ました。そう
いう先生もおられます。残念ながら、今年で退職されますけれども、その結果80%出席の保護者会、
そして研修会があれば90%〜80%保護者が出席する学校になりました。資源は周りにいっぱいあり
ます。そしてそれをどう結びつけるか。どういうふうにするか、どう使うか。これが我々これからの融
合のヒントかもしれません。                                 

 そんなことを楽しみながら、みんなと今日一日と明日勉強させていただきます。         
ありがとうございました。                                  


貝塚北小